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2005年/12月3日(土曜日)
「田舎町のエモリーが少しずつ好きに成って来たかも」

午前6時半、藤岡さんが起こしに来てくれて、目が覚めた。
身支度を整え、歩いて30秒の所に有る母屋のレストランへ向かった。
母屋に着くと、既にトシコさんが来ておられたので
「昨日はビールとドライヤーありがとうございました」と挨拶した。
席に着くとすぐにスタッフの一人がコーヒーを持ってきてくれた。
朝食をオーダーし、待ってる間コーヒーを啜りながら
昨日の釣果などをトシコさんに話し、近辺でビールの買える所なども聞いた。

朝ご飯を食べ、部屋の前に停めてある車まで皆で移動し、機材を積み込んだ。
寒いが今日も天気は良さそうです

機材を積んでる時、Mさん、そしてフリーのカメラマンで
全米で開催されるバストーナメントを撮影してるOgaさんが登場した。
Ogaさんは一年のうちの8ヶ月をアメリカで過ごしてるらしく、
風貌も完全テキサス・ロコ!
テキサス生まれダラス育ちだと言われても
誰も疑わないオーラを発していました。
この日は番組に出演中のTOSHIさんを撮影に来たらしい。
機材を積み込み、昨日のミーティングで
「今日は別のポイントから大物を狙おう」という事に成ってたので、
Mさんの先導で僕達は昨日とは違うポイントへと向かった。

昨日のポイントから少し離れたとは違う場所から
2台ボートを湖に降ろし、TOSHIさん、そして撮影隊は
フォーク湖の奥へと消えて行った。

皆を送り出した後、いつものように僕と小川さんは
岸での待機と成ったのだが、この時間を利用して
トシコさんに教えて貰った酒屋へ行ってみる事にした。

何度か道を間違い、少し時間がかかったが、教えて貰った店を見つけた

何も無い所にイキナリ有りました。
しかし、開店は午前10時から。

この時、時刻は午前9時50分だったので、表で待つ事にした。
表で待ってるとアジア系の男性が(のちに中国人と判明)店内から顔を出し、
少し聞き辛い英語で「アルコール法の決まりで、午前10時を過ぎないと
アルコール類を販売出来ないので、後少しだけ待ってて」と声をかけてくれた。
この町に来て、初めてトシコさんと自分たち以外のアジア人を見かけたような気がする。
午前10時、開店!
早速店内に入り、ビールをワンケース購入した。

レジには先ほどのご主人の他、彼の奥さんと娘さんが居た。
お金を払う時に、ご主人と軽いト−ク。
酒屋のご主人:「何処から来られたのですか?」
僕:「僕はハワイから来ました。フォーク湖で
釣りの番組を撮る為に」
酒屋のご主人:「英語が上手いですね〜」
僕:「生まれがアメリカなので、、、、」
酒屋のご主人:「うちの娘もそうです。こっちで生まれたので英語は喋れます。
しかし、残念な事に母国語の中国語をまったく喋らないのです。
友達が全員アメリカ人だという事も有るとおもうのですが、、」
僕:「でも理解はしてるはずですから、心配しなくても大丈夫だと思います。
僕も子供の頃はオヤジには英語で喋りかけられ、
母親には日本語で話しかけられてたのすが、
自然にバイリンガルに成りました」
ここでご主人は小川さんにほうを向かれ、一言
酒屋のご主人「お連れの人は韓国人ですよね」
僕:「いえ、、、、日本人です」
どうやらEMORYでは小川さんはコリアン顔らしい。
いっその事「ヨン様です!」とでも言えばビールタダでくれたかもね。
アメリカの僻地でほのぼの会談を終えた僕達は
ホテルへ戻りビールを部屋に入れてから、
再び今朝撮影隊を降ろしたポイントへ向かう事にした。
映画に出て来るようなアメリカの南部の町をドライブしてると、
凄い物を発見した!
楽器屋でその名もズバリ
「MUSIC STATION/ミュージック・ステーション」

地獄の一丁目に有るような
その風貌には明らかに不釣り合いな
「MUSIC STATION」の称号を、恥じらいも無く
掲げれるそのアティテュードには、
すんなり店に足を踏み入れるのを
躊躇ってしまう迫力が有る。
もしかして店内には1954年製のレスポールが
当時の金額のまま売られてる可能も有る。
僕と小川さんは勇気を振り絞り、店内に突入する事にした。
入り口近辺はリペアなどをするセクションらしく、
様々な工具や、修理中のバンジョ−などが幾つか置いて有った。
しかし、売り物のギターはおろか、店員さんの姿も無い。
耳をすますと何処からかギターをつま弾く音と歌声が!
薄暗い奥のの部屋へ足を踏み入れると、
テンガロン・ハットを被り、フリンジ付きのウェスタンシャツにウェスタンブーツという
絵に描いたような「テキサン/TEXAN(テキサス・ロコ)」が
アコースティック・ギター片手に、カントリーソングを声高々にシンギン(SINGING)。
声をかけ、「店内を見せてもらえますか?」と尋ねると、
「オー、ウェルカム!」と笑顔のツー・サムズ・アップ!(親指二本立て状態)。
店内にはギター20本程にアンプが15台程有った。
先ずはギターコーナーから拝見させて頂いたのだが、
一本 のギターが僕の目を釘付けにした。
白いFENDERの「DUO SONIC/デュオ・ソニック」で有る。

色や傷の付き具合から見て、
もしかして60年代後期〜70年代前半の物かもと思い、
何気に値段をチェックすると破格の$200。
本物だったらメチャ安いよーーーーーっ!
早速お店の主人にお願いして弾かせてもらう事にした。
「好きなアンプに繋いで良いよ」と言われたので、
フェンダーのアンプに繋がせて貰い、少し弾いてみた。
少し試弾して、このギターがごく最近の物で
状態も余り良く無いのが判った。
僕のお宝発見の旅IN EMORYが終わった瞬間で有る。
それでもしばらくそのギターを弾いてたら、、、、
店のご主人:「君はこの辺に住んでるのかにゃ?」
僕:「いえ、ハワイから来ました」
店の主人:「ハ、,ハ、、ハワイ!?何しに??」
僕:「フォーク湖で釣り番組を撮影する為です」
店のご主人:「へーーっ、大変だね。
それにしてもギター上手いダニね」
僕:「長い間弾いてましたから、、」
店のご主人:「こっちに住んでるのなら、ワシのバンドですぐ雇うのに
残念ダニ!」
僕:「バンドでもやってらっしゃるのですか?」
店の主人:「やってるよ。通りの反対側のバーで今晩も演奏してる
時間あれば見に来てくれダニ」
時間があればこのおっさんの観に行きたかったのだが、
仕事で来てる訳だし、そうもいかない。
当たり障りの返事をして、最後に
「表に大きなギターの写真撮って良いですか?」と聞いてみた所、
お店のご主人は「おう!好きなだけ撮って行きな。
今晩ワシが演奏するバーもまだ開いてないけど、店内を撮影したければ
ワシの紹介で来たと言えば撮影さしてくれるはずだぞ」と言われたので、
早速表に出て、写真撮影。

この時、
何故小川さんが車の通る道側からの撮影にこだわったのか判らず、
言われるがままポーズを取ったのだが、
名将小川さんは
好奇心をくすぐられ、巣穴から出て来た
ネズミのようにフレームに入り込んで来た
店の名物オヤジを写真に収めたのだ!
店の入り口立ってるのは
ジョン・ウェインじゃないぞ!
「MUSIC STATION」を後にし、僕達はホテルへと向かった。
途中のガソリンスタンドで氷を買い、部屋に戻ると、
クーラーボックスにビールと氷を流し込む。
これで今晩にはキンキンに冷えてるだろう。

時刻は丁度昼の12時。
僕と小川さんは、今朝皆を落としたポイントへと向かった。
午後12時半、ポイントに着くと、ちょうど撮影隊が接岸してる所で、
釣果を聞いて見ると「イマイチ」との返事がリターンされてきた。
ん〜〜〜〜ん、アーカンソーの悪夢再びか、、、。
取りあえずランチでも食べて気分転換しようと言う事になり、
昨日ディナーを食べた「MOSER'S RESTAURANT /モーザーズ・レストラン」へ移動した。
この近辺に他にレストランが殆ど無いせいか、店内には程よい数のカスタマー達が。
通常のレストランでは係の人が席迄案内してくれるのだが、
ここでは勝手に座るシステムなので、僕達は7名は大きなテーブルへ腰掛けた 。
僕はシンプルにターキー・サンドイッチをオーダー。

ハワイを出てからヘビーな食事が続いてるので、本当は
みそ汁付きの刺身定食か焼き魚定食が食べたいんだけど、、、、。
ランチを終え、レストランを出る時に
お店のTシャツを小川さんと購入!
(小川さんのオゴリ、ありがとうございます!)

パイが有名な店らしくバックプリントは小学生が書いたようなパイの絵。
中々可愛いと思うのですがどうでしょうか?
TOSHIさん、Mさん、そして撮影隊はランチを終えると再び湖に飛び出して行った。
これと言ってやる事も無かった僕と小川さんは湖面の見える位置に車を停め、
のんびりしてたのだが、ここで一つ大きな疑問が浮かび上がった。
明日、僕達はダラスに移動するのだけど、その前にTOSHIさんのボートを
「DIAMOND SPORTS MARINE/ダイヤモンド・スポーツ・マリーン」を持って行き、
来月、TOSHIさんがテキサスに戻って来る迄預かってもらう事に成ってるのだが、
明日は日曜日、、、、、開いてるのだろうか、、、?
時刻は既に午後2時。
「DIAMOND SPORTS MARINE/ダイヤモンド・スポーツ・マリーン」の電話番号を
持ってなかったので、僕達は直接行ってみる事に。
午後2時半、
「DIAMOND SPORTS MARINE/ダイヤモンド・スポーツ・マリーン」到着

店内に入りロバートに事情を話すと「明日は定休日で休みだよ。
しかも今日も後30分で閉まる所だったので、ギリギリ間に合ったね」との事。
危なかったよーーーーーーぅ!
しかし、問題はまだ解決してない。
店がこれから閉まると言う事は、今日の撮影終了後に船を返す事は出来ない。
ロバートに「何とか成りませんか?」と聞いて見ると
「それなら日曜日の朝、オレの家にボートを持ってくれば、
オレが翌日DIAMOND SPORTS MARINEに持ってってやるよ」との返事が。

ちょうど店もこれから閉店だったので、自宅へ帰るロバートの後を車で追い、
場所を覚えておく事に成った。
何もない田舎道を暴走するロバートのトラックに
振り切られまいと食い下がる。

途中、フォーク湖の上を通る橋も通過。
今頃TOSHIさん達はこの広い湖の何処かで戦っているのだろう。
午後3時半、ロバート家着!

船の置き場所と、当日はロバートが居ない可能性も有る為、
奥さんのレイチェルさんも紹介して貰った。
ロバートさんの家を後にし、
僕と小川さんは再び撮影隊が湖に出て行ったポイントへ。
しかし、
現場に着くとTOSHIさんの車もMさんの車も無い!!
魚が釣れずポイントを変えたのか知れない、、、。
どうする事も出来ないので、僕と小川さんは一度
「AXTON'S BASS CITY/アクストンズ・バス・シティー」へ戻る事にした。
母屋に行くとトシコさんが居て、僕たちにコーヒーを出してくれた。

寒い所では温かいコーヒーが本当に美味しく感じられるね。

店内に有った鹿の剥製もすっかりクリスマスモードでスタンバイン中でした。
コーヒーを飲み、取りあえず部屋に戻る事に。

部屋の前で小川さんと話してると、イキナリ小川さんが奇声を上げたので見ると、
カメムシのような昆虫が!

小川さん曰く、自分のほうへ凄い勢いで飛んできたらしい。
しばらくのんびりしてたのですが、今のうちにガソリンを入れておこうと思い、
僕達はすぐ近くに有るガソリンスタンドへ。

店内でお金を先に払ってからガソリンを入れるのだけど、
レジのオバさんが豪快に鼻から煙を放ちタバコをふかしてるのには驚きました。
ここはガソリンスタンドですよね?!
さすがテキサス。
火気厳禁なんてチンケな言葉は通用しません!
ガソリンを満タンにし、再び部屋に戻ってくつろいでると、
午後6時過ぎに、撮影隊が戻ってきた。
釣果を聞くと「釣れた事は釣れたがサイズがイマイチ。
明日はダラスへの移動だけなので、出来れば明日の午前中も釣りたい」との事。
ボートはロバートの家に届けるので、明日の朝も釣りをしても問題ないが、
Kさんが明日の午後4時ダラス発のフライトでロスに戻る事に成っており、
我々が滞在してるエモリーからダラス国際空港迄は3時間近くかかる為、
昼過ぎにこっちを出てたら間に合わない。
急遽Kさんのフライトを変更する事に成った。
携帯電話が使えないので、
「AXTON'S BASS CITY/アクストンズ・バス・シティー」の公衆電話を使い、
僕はアメリカン航空に電話を入れた。

対応してくれたアメリカン航空の人に
「チェックイン時に変更手続き料金さえ払えば、
午後8時の便に変更出来る」と伺い、
午後8時ならこっちを昼過ぎに出ても十分間に合うので
そのフライトをブックした。
僕がチケットの変更をしてる間、皆は
「AXTON'S BASS CITY/アクストンズ・バス・シティー」の母屋の2階で
TOSHIさんとMさんの対談収録準備をしてた。
(昔はここにトシコさんとご主人は住んでたらしいのだけど、
夜中にも宿泊客が来るので、
今は少し離れた所に家を買い、そこに住んでるそうです)

約1時間後、対談の収録を終えた我々は
トシコさんから薦められてた近所のイタリアン・レストランで
ディナーを取る事にした。
かなり大きな店でしたが、
僕達が着いた時間がディナータイムから外れてたせいか、お客さんは数組のみ。

少しぼやけてしまいましたが、僕はミートソース・スパゲッティーをオーダーしました。
午後10時半過ぎ、
イタリアンレストランで食事とビールをたらふく喰らい、
レストランを後にした僕達は
「AXTON'S BASS CITY/アクストンズ・バス・シティー」へ戻りました。

辺りは真っ暗で、車も走ってない。田舎の夜って感じです。
明日の午前中は再び大物を狙い、昼前にはTOSHIさんのボートを
ロバートの家まで届け、そこからダラスに移動する前に
Mさんの家で簡単な撮影もするので、
午前6時半に母屋で集合に成りました。
かなりハードな一日に成りそうです。
自分の部屋に戻ると、昼間にドアを全開で開けてたため、
大量のハエが室内で入り込み、
天井に30匹以上が張りついてる!

隣の小川さんの部屋に行って見ると、
同じく昼間ドアを全開にしてた小川さんの部屋もハエの寄り合い所と化し、
小川さんはタオルをヌンチャクのように振り回し、
天井のハエを部屋の外に追い出してた。
僕も同じように頑張ってタオルを振り回し、ハエ退治をしてみたのだが、
ハエもバカじゃない。絶対に極寒の外には出ないのだ。
10分程奮闘し、半分をシャワー室に閉じ込めた。
そして当然、この日はハエで満員のシャワーに入った。
、
シャワーを浴びてる間にハエが近づいてきたら、
鉄砲魚のように水をかけて溺死させようと思ってたのだが、
エモリーのハエ達はクレバーで、水はねの無いコーナーに陣取り、
まるで僕をせせら笑うようにリラックスしてた。
シャワーから出て、大急ぎで髪を乾かし、ベッドに。
時刻は午前1時。明日は午前6時前に起きないと、、、、。
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