1月22日 (土曜日) 「私たちに何か出来る事は有りませんかだと? 有るに決まってんだろう!の巻」 午前7時半、電話が鳴った。 モーニングコールだ。 もしこの日もモーニングコールを忘れられたら、 部屋に火付けてたと思う。 カーテンを開けると外は曇り 今日の午後はマイアミビーチなどの情景撮影の日なので、 昼頃には晴れて欲しい。 ロビーに降りると、川崎さんと小川さんが居たので、 カメラが無事届いたか聞いてみた所、 午前3時になっても連絡が無いので、電話でフロントに問い合わせたが、 「届いてない」と言われ、これはおかしいと思い、 フロントまで降りて行き、直接聞いて見たが、 さらに来てないの一点張り 。 しかし、ベルキャプテンに問いただしてみた所 「来てるよ!」との返事が貰え、なんとか無事回収出来たと聞いた。 昨日クレアに直接伝えたのに、こんな簡単な連絡業務が出来ないとは、 このホテルでは小学生なみの知能を持った連中が働いてるのだろうかとさえ思った。 このホテルのリレーションは最悪で救いようが無い気がした。 今晩のフライトでニューヨークに帰る小川さんと川崎さんが ホテルのチェックアウトを終えた頃 山木さん、笠井さん、清水さんもロビーに降りて来たので、 車を駐車場から出し、全員でサーキットへと向かった。 いつもは後ろに座る笠井さんが今日は助手席に座った。 今日は車窓からの絵を撮るらしい 今日で5日間通ったサーキットまでのルートもこれが最後だ 途中の「バーガー・キング」で朝食を購入し、有料道路に乗った。 いつも通り道は空いてるが、霧が凄い 有料道路を降りると当たりには何も無い 僕達はこれまで5日間してきたようにサーキットの裏へ回った するとすぐにセキュリティ・ーゲート(関係者入り口)が見えて来る。 ここでパスを見せ、ピットなどが有る サーキットのインフィールド(中心部)へ入るのだ。 車を停め、メディアセンターへ行くと、その前に昨日迄無かった銅像が! 昨日迄は下の黄色い土台は有ったが、上の銅像は無かったのだ。 しかもステージが組まれており、 元インディーカー・チャンピオンのサイン会があると告知されてる。 今日だけは、一般の人も入場出来るらしい。 ピットに出ると、すでに各チームの車はスタンバイしてた。 笠井さんはピットインしてるマシンの前まで行き、ドライバーを撮影 ピットを歩いてるとランボルギーニが! サーキットの狼で「ハマの黒豹」が乗ってたねーーっ! レースマシンには小さいながらも一応サイドミラーは付いてるのだ 一通り撮影を終え、僕達は休憩する事にした。 ペプシは相変わらず飲み放題 この日は暑かったので助かったよ インディーカーレースのルールブックもメディアは無料で貰えるのだ。 休憩をしてたら、まもなくサイン会が始まるとアナウンスが有り、 すぐ近くだったので、覗いてみた 威勢の良いアナウンスは何処でやってるのかと思ったら、 ワイヤレス・マイクを使い、サイン会のすぐ横でやってた! 午後12時半、サーキットで必要なシーンを全て撮り終えた我々は、 車に乗り込み、マイアミビーチを目指した。 滞在してるホテルの先がマイアミ・ビーチなので、来た道を戻る。 マイアミではこのように宙づりになった信号機を多く見かけた。 ニュースでハリケーンがマイアミを直撃したと良く聞くが、 風の強い日でも大丈夫なのだろうか、、、 マイアミ・ビーチ間での移動中、ニューヨークが大雪で、 小川さんと川崎が今晩乗るはずだったフライトが キャンセルされたというニュースが入った。 すでにホテルはチェックアウトし、 経費も使い切った二人に残されたオプションは二つのみ 1。空港までの足として必要なレンタカーをもう一日借りて、 今晩は僕たちの部屋でザコ寝する 2。レンタカーを返し、空港近くで安いホテルを見つけ一泊する このいずれかの場合だと、$100位でなんとか収まるのだ。 取りあえず飛行機が飛ばない事は明白なので、 ニューヨークの本社にも相談し、その後判断する事になった。 約1時間ドライブし、マイアミビーチに到着。 しかし、車を停める所が無い! オーシャン・ドライブを結構走ったのだが、 何処にも路駐スペースを見つける事が出来なかった僕達は、 有料駐車場に車を入れる事にした。 この時利用した駐車場が凄かった。 完全に無人の駐車場だったのだが、車を敷地内へ入れると 何処からとも無く係が現れ、 料金を受け取り、何処に車を停めて良いか指示してくれるのだ。 何故この係の男がその場に居ないのに 毎回車が入って来た事を知る事が出来るのか判らず、皆で検証した所、 駐車場入り口に居る、「謎の流し」に山木さんが気がついた。 山木さん曰く「車が駐車場に入って来ると、 あのギター弾きが 不思議なメロディーを奏で、 それを聞いた 駐車場の係が何処からとも無く現れた」 どうやらコンビらしい 車を停め、我々はカメラ、三脚などを持ち、オーシャン・ドライブへ向かった 昨日ディナーを食べた時にも気がついたが、 どのホテルの前にも程度の良い、クラッシックカーが飾りのように置いてあった ディナーの時だけかと思ってたが、昼間も全員歩道で食してる。 マイアミ市民は野外フェチらしい まだランチを食べてなかった僕達は、遅いランチを食べるため、 テラス席の有るカフェに入った ここで僕はツナサンドを頼んだのだが、 「誰がマグロ一匹分のツナを使用した 大盛りツナサンドを頼んだよ!」 結局喰いきれず、残してしまった この日1年分のツナを食べた気がする。 食事も終わり、伝票を頼んだら、 チップが15%、20%、25%で既に計算してある伝票が来た! マイアミは観光客(チップ制度に馴れてない人)が多いので、 このようなサービスをしてるのだろうか、、。 ここでは料理が出て来る迄「30分」も待たされたので、 僕達は15%をチップとして置いた。 お腹も膨れた我々はマイアミビーチへと徒歩で向かい、ビーチの撮影を開始した。
マイアミビーチはハワイとは全然違い、どちらかと言うと, 僕が子供の頃遊んでたニューポートビーチなどの 南カリフォルニアのビーチと似たような雰囲気だった。 浜辺は永遠に続く 観光客も多く目についた。 ライフガードの小屋もハワイと比べると断然大きいね 人形の凧を擧げてる人も居た ビーチで撮影をしてると、 「ブリーフ男」を発見! 写真では判り辛いかもしれないが、クリスタル映像の村西監督も愛用した 「白いブリーフ」姿のまま海に飛び込み、 ビーチに上がって来た男を激写したのだ。 僕:「山木さん、あれはいったい何なんでしょうかね?」 山木さん:「あ、あれ。 罰ゲームです!」 ビーチでの撮影を終え、我々は再び「オーシャン・ドライブ」へ向かった。 この時点で夕方5時前だったので、各レストランでは、ディナーの準備をしてた 小川さんは,今朝到着したばかりの「カメラ2号」を駆使し、 次々とマイアミをフィルムに収めて行く オーシャン・ドライブにはオシャレなホテルが多く建ち並んでたが、 一歩裏手は以外と汚く、ロスの雑居ビル街の裏通りに近い雰囲気です 怪しげなパイプを売る店も見つけた これ、絶対タバコ用じゃないぞ!! マイアミの実景を撮り終えたのが午後5時頃。 この時点でニューヨークの小川さんの会社から連絡が入り、 ホテルを一泊借りるよりは、レンタカーを一日延長したほうが安いという情報が入り、 小川さんと川崎さんが今晩我々の部屋でザコ寝する事が決定した。 駐車場に向かう途中,申し訳なさそうにする小川さんと川崎さんを見てて、 僕はふと、クレアの言ったあの魔法の言葉を思い出した 『私たちに何か出来る事はありませんか?』 ☆これだ☆ 僕は携帯からホテルに電話をかけた 僕:「クレアは居るかね」 フロント:「どちら様でしょ、、、」 僕:「だまらっしゃーーーい! 1201号室の客と言えば判る!」 フロント:「はいっ、ただいまお繋ぎいたします!」 ーーー20秒後ーーーー クレア:「お電話変わりました」 僕:「クレアか、私だ」 クレア:「はい!」 僕:「昨日君が私に言った言葉をまだ覚えているな」 クレア:「もちろんです」 僕:「今こそ君に出来る事がある!」 クレア:「はい!なんでしょうか?」 僕:「実は、今朝チェックアウトした2名の ニューヨーク行きのフライトが大雪でキャンセルされ、 彼等はもう一泊する事に成ったのだ」 クレア「えっ、それはそれは、、 で、私どもに何が出来ますでしょうか?」 僕:「彼等用の部屋をタダでくれ!!」 クレア:「えーーーーーーーーーーっ!! ちょ、、、、ちょっとお待ち下さい、、 マネージャーに最終確認をしないとイケマセンので、 すぐ折り返しお電話差し上げてもよろしいでしょうかーーっ」 僕:「うむ。急ぎたまえ」 ーーーー1分後ーーーー 僕の携帯が鳴った 僕:「クレアか」 クレア:「はいクレアです」 僕:「良いニュースだろうな、クレア」 クレア:「今晩は団体が入っておりまして、満室状態なのですが、 川崎様と小川様の部屋をなんとか確保いたしました。 もちろん無料でございます! チェックインは私自身が担当しますので、 ホテルに着かれましたら私を呼び出して下さい」 僕:「ご苦労だった」 電話を切ると、僕は吉報を皆の衆に伝えた。 今回はあまり役に立ててないような気がしてたが、 最後に少しだけ皆さんの役に立てたのではないと思い、 安堵感で一杯になった 約30分のドライブでホテルに辿り着いた、 僕はフロントでクレアを呼び出した。 フロントでマネージャーを呼び出してるのだから当たり前だろうが、 今迄最低の接待だったホテルのフロント連中も この時点で ようやく少し動きが良くなったような気がした クレアはすぐにフロントに現れ、用意してくれた部屋のキーを僕にくれた。 僕:「クレア、ここのホテル滞在中は色々有ったが、 あなたの対応の良さには感謝しています。 あなたとはこのような形ではなく、もっと違う形で逢いたかった」 クレア:「いえ、私たちのミスですから気にしないで下さい あなた達の滞在を良いものに出来なくて申し訳なく思っています」 僕は最後にもう一度クレアに「ありがとう」とお礼をしてから、 川崎さんと小川さんに部屋の鍵を渡し、一度部屋へ上がった。 各自荷物を部屋に降ろし、ロビーに再び集合した僕達は、 最終日のディナーを何処でするか会議した。 そして、選ばれたのは 居酒屋「MATSURI / 祭り」 この旅始まって以来の日本食だよーーっ! しかし、時刻はまだ午後5時半。 ディナーにはまだ早いので、我々は近くのショッピング・モールへ移動し、 最後の買い物をする事にした 午後8時迄、各自思う存分買い物をした後、 我々は最後の晩餐会を行なうべく、「MATSURI」を目指した。 この旅の集大成と成る最後のディナーだけに 既に全員気合いは十分。 「盛りのついた雄馬」のように鼻息も荒い。 MATSURIまでは思いのほか時間がかかり、午後8時半過ぎにようやく到着! ( ネオンが幾つか切れており 「MATSURI ANT/ 蟻祭り」になってるが、 ココに間違い無い。 店内に入ると、 何と今回我々が取材したレーサー、 チーム関係者などが全員集合状態! 我々は浪速のあきんどのように 手モミとお辞儀を繰り返しながら席に辿り着いた。 「MATSURI ANT」のドリンクメニューには日本のビールしか無かったので、 我々はサッポロビールを頼み、マイアミで起きた嫌な事全てを忘れる為、 次々と胃袋に流し込んだ。 腹ペコだったのか小川さんは イキナリ「とんこつラーメン」を ファーストオーダーに選ぶと言う「魔球」を投げ、 我々のドキモを抜いた。 肉食獣の山木さんも負けじと「牛丼」をオーダーし、 小川さんの「とんこつラーメン」に対する 見事なオマージュを披露した。 こうして我々の最後のカーニバルの幕は切って落とされた。 久々の日本食、僕はウェートレスに薦められた大トロをオーダー フラッシュが反射するほど油の乗ったこのマイアミのトロを見ろ! 次回の撮影で「リフレクター/反射板」として使いたいくらいだ。 味は当然バカ旨! 冷や奴、おむすび、ザルそば、どれも旨く、日本の美味しい居酒屋と同じ味だった
マイアミに来て、初めてまともな物を食べた気がした。 散々飲み食いし、皆のお腹が膨れた後、 清水さんがMATSURI名物「チーズケーキ天ぷら」をオーダー。 どんな味がするのかと思いきや、 クリスピーな衣が付いたチーズケーキの用な味だった 久しぶりの日本食を満喫した我々だが、 関係者さんがまだ奥の席に残ってた為、帰るの帰れずに居た。 この辺が取材させて頂いてる立場の弱い所で、 先に帰る訳には行かないのだ! ようやく20分後、関係者達が帰り始めた。 我々は全員自席から立ち上がり、 目の前を通る人達に次々とお辞儀を繰り返した。 気分は野良仕事に行く途中、 バッタリ「大名行列」に出くわした 江戸時代の百姓で有る 関係者全員が店外に出たのを確認し、我々は逃げるようにMATSURIを後にした。 ホテルに到着したのは深夜12時半。 毎日午後10時に閉まるはずの隣の駐車場は今日も開いてた! 昨日はホテルの斜め向かいに有るアリーナでバスケットの試合をしてたのだが、 今日はボクシングの試合をしてたらしく、 ここの駐車場は今日も延長営業をしてたらしい。 しかし、僕達は翌朝午前3時半にホテルを出る。 その時間には絶対開いてないだろうと判断し、 今晩はホテルの向かいに有ったコインパーキングに車を停める事にした 部屋に帰り、僕は荷造りをしてから2時間程仮眠を取った