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2005年03月28日

「テリー・シャイボさん」

テレビのニュースでは連日トップで「テリー・シャイボさん」の事を報道しています。

日本でこのニュースがどれくらい取り上げられてるか判らないのですが、植物状態に有るフロリダ在住のテリーさん(女性)の安楽死をめぐり、テリーさんの夫(マイケルさん)とテリーさんのご両親が争ってる事件です。

僕が知る限りの事件の概要は下記の通りです

・15年前の深夜、テリーさんは突然倒れ、その後植物状態になった。

・何故このような事になったのかをマイケルさんが調べた所、
 当時、子供が欲しくても出来なかったマイケルさんとテリーさん夫妻は、
 色んな病院で色んな治療を受けていたが、これら一連の治療が少しずつ
 テリーさんの体にへ負担になり、このような悲劇に発展した判明。

・マイケルさんはその後、病院側を告訴し「1億円以上」の和解金を
 手に入れた。

・マイケルさんは和解金をテリーさんの治療などに当てたと主張するが
 テリーさんのご両親は「少ししか貰ってない」と主張

・7年前にマイケルさんが「テリーは植物状態に成った場合には安楽死を
 望んでいた」と主張し、テリーさんを安楽死させるための裁判を起こす。

・8日前、フロリダ州はマイケルさんの訴えを認め、テリーさんへの
 水、食料などの供給が停められた。

この事件のややこしい所は、テリーさんが植物状態に成った場合、安楽死を希望してた事を夫のマイケルさんしか聞いておらず、しかもそれが書面、映像(ビデオなど)に一切残されていないことです。

テリーさんが倒れたのは25歳の時。「25歳」で遺書のような物を書いたり、自分の末期を想定し,希望の対処方法を自分のパートナーに伝えるのは異例な気がするのだが、この事に関しマイケルさんは「そういうテレビ番組を見てた時に(たぶん「死」を議題にした番組か「植物状態の人」を議題にした番組だと思います)彼女が自分はそうなったら安楽死したいと言った」というのだ。

しかしこれだけでは、まだ「息」の有る娘を「はい、そうですか」と、安楽死させるのは普通の親には到底無理だと思う。実際テリーさんのご両親も「私たちは彼女から一度もそのような希望を(安楽死したいという希望)を聞いた事が無い。私たちでテリーの面倒を見るからこのままで居させて欲しい」とマイケルさんにお願いしたのだが、マイケルさんはこのオファーを頑に拒否し、裁判に訴えたのだ

もしテリーさんが本当に安楽死を希望していたのなら、嫁の意思を貫きたいマイケルさんの気持ちは理解出来る。しかし7年にも及ぶ裁判まで起こし、あそこまでテリーさんの安楽死にこだわるスタンスはちょっと僕には理解出来ません。

何故、ご両親に任せれないのだろうか、、、、お父さんとお母さんからすれば、まだ生きてる「娘」。死んだら墓石の前で手を合わせる事しか出来ないが、植物状態とはいえ、今は抱き寄せる事も、話しかける事も出来る。

安楽死の判断をいつかしないとイケナイと判ってても、親としては中々その判断出来ないのは誰もが理解出来ると思うのです。

DNAの発見も本当にまだ最近。この先、想像もして無かったような治療方法も発見されるかも知れない。今回のように安楽死を希望してたと言う要望が不明確な場合、体力、財力が持つうちは、頑張りたいと思うのが「親」「家族」では無いだろうか、、

嫁の希望をまっとう出来ないマイケルさんの辛さも判るが、無償の愛情を注ぐ事が出来る家族の元に彼女を返し、家族が全てをやり尽くしたと思う段階で、テリーさんに安楽死を再度検討しても良いのではないかと思うのですが、、

それから「水」、「食料/(流動食)」を一切与えない場合、2週間以内にテリーさんは亡くなると言われてるのだが、これは「安楽死」なのだろうか、、

もし安楽死させるのなら、何かの薬物で安楽死させるほうが、水、食料を与えず、ジワジワと衰弱死させるよりはマシだと思うのだが、何故フロリダ州がこのように世間の人々から「大きな反応」が返って来ると判ってるやり方でテリーさんを安楽死させるのかも判りません。

この事件は「人の命」が議論されてる為、とてもデリケートに一つ一つ対応しないとイケナイと思います。

様々な宗教や信仰を信じて生きてる人が共存するアメリカでは、どんなに議論し、答えを出した物に関しても満場一致はあり得ないから仕方が無いのでしょうが、先日マイケルさんと、安楽死を認める判断を下した裁判官を暗殺する為、殺し屋を雇った人が逮捕されました。

これは本当に馬鹿げてると思いました。こういう事をする人間は常に自分は正当だと信じ、どんなメチャクチャな要望だろうと、自分の意見が通らない場合,自分は「被害者」と思い込む人種だと思う。

ここまで過激な事はしないにしろ、このような人種はアメリカならず、日本、世界中何処にでもおり、残念ながら珍しくは無いと思います。

事件が大きく成るにつれ、どうでも良い問題までもが浮き彫りになり、最終的に本来フォーカスしないとイケナイ大事な焦点がボヤけて来るのだけは避けないとテリーさんは無駄死するような気がする

この事件が伝えるメッセージは「助からないのなら安楽死させても良いか」ではなく「本人の意思(この場合テリーさんの)を尊重するには」だと僕は理解しています。

このまま「水」、「食料」を与えなければ、テリーさんは後数日の命だと言われています。この事件から一般が学べる事に「自分が同じような境遇に陥った場合、自分の意思、希望を明確にしておく」が有りますが、先の事なんて判らないのが普通ではないだろうか、、、

たとえ何かに関し、判断を下しても、その判断が時間と共に変わって行くのは良く有る事ではないだろうか、、、その度にホームページのように自身の意思を更新し、足跡(記録)を残さないと7年にも及ぶ裁判がアチコチで起こるのなら世も末のような気がする。一人の人間の命を通して、人間の愚かさ、醜さなどもが浮き彫りに成ったのがこの「テリー・シャイボ事件」のような気がします。

投稿者 morty : 2005年03月28日 06:44

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コメント

「追記」

昨日テリーシャイボさんに関する書き込みをしました。

人の「命」を題材にしたので、言葉一つ一つ、表現の仕方などに不適切な物が有ってはイケナイと思い、自分なりに細部まで書き方に注意したつもりです。

しかしそれゆえ、書きそびれた部分も有りました。

どう書いても醜く捕らえれる可能性の有る部分です。

それらの事は自分の中で収めて置け良いと思っていたのですが、今日もニュースで報道されるテリーさんの事を見て、昨日の書き込みに対するコメントという形でこの場に明記する事にしました。

テレビで病院の前、ホワイトハウスの前などに連日たむろし、「テリーさんを救え!」と奇声を上げてる人達を見て、彼等の中には本当にテリーさんの事を心配してる人も居ると思うのだが、殆どの人が、この事件が終わったら、次の不幸な人がテレビで報道される迄は、テレビの前でビールでも飲んでるのだろうと思った。

シャイボさんの事は可愛そうだと思う。自分がそう成った場合を想像しただけで気が狂いそうです。

しかし、彼女より辛い状況の人達はどうだろう。本当にマザー・テレサのように深い愛情で世界人類を愛してると言える人なら、テレビで放映された現場のみならず、ボランティア団体に属し、そのような活動を常にしてるのではないだろうか、、

そのような人に成りたいと僕も思っていますが、結果が程遠いです。一生出来ないと思う。自分の事で毎日精一杯なのです。それゆえ困ってる人に無償で手を差し伸べる事が出来る人は尊敬するし、羨ましくも思う。

これは僕の醜い想像なのだが、あの場に居て、この事件以前、又この事件後、やる事(助けが必要な人をアシスト)を山のように抱えてる人は凄く少ないと思うのです。

人が困ってる所へは、もちろん駆けつけ無いよりは駆けつけたほうが良いに決まっています。ただココぞとばかりに宗教的な事をテレビで言う人、又、これ以上法的に何も出来ないマイアミ知事に対し「何故何も出来なのか?」「ちかじか大統領選に出ると噂があるが、国を敵に回してまでアクションを起こさないのは、その選挙を見据えての事なのか?」などをいうコメントを聞くと、そのコメントを流してるテレビ局、レポーターのクオリティーまでも最低に成ってるような気がする。

病院の前などで、行き過ぎた抗議行動をし、警察に連日連行されてる人も多く出ていますが、これに関してシャイボさんのお兄さんは「警察に捕まるような事はしないでくれ、そんな事で家族と過ごす大事な時間をドブに捨てるな」と訴えてた。

逮捕されてる彼等は自分たちは正当な行為を起こした上で逮捕されてると思ってるだろうから、後ろめたさなどはまったく無いと思う。上手く言えないが、下手すればこういう連中は逮捕された事を「勲章」のように思ってるのではないとすら思うのです。単純に「法内で自分の意見を相手に伝える事が出来ないだけ、もしくは公正な法廷で出された判断が自分の望む判断では無かったので認めないだけ」なのに。

法が何だろうと「暴走」しないとイケナイ時も有るだろうし、この事を逮捕されてる人達に言えば、「ココで暴走しないで何時するんだ!」と喰ってかかって来ると思うが、暴走するラインがそれぞれ違う為、(グローバル・スタンダードが無い為)これは争っても答えが出ないと思う。

しかし、連行され、調書が取られる程度のイージーな「暴走」を僕は「勇気ある暴走」と同じジャンルのカテゴライズしていません。

最後に、これが一番言いたかった事で、全ての発端だと思うのですが、人の「命」(テリーさんの命=家族の命)に関する判断を、家族で出せなかった事が本当に本当に不思議でなりません。

トドメに自分達で判断出来ず、裁判に出たのなら、何らかの判決が出るはず、(つまりどっちかが負けるはず)判決が出れば嫌でもそれに沿わないとイケナイのは最初から判ると思うのです。

なのに裁判に負けた今、今度は泣き落としで何とかしようとしてるようで、とにかく醜い事ばかりが悲しさの中に見え隠れしてるように感じました。

今日のニュースで、テリーさんのお父さんが「まだテリーは生きては居るが、もうこの時点で再びと水と食料の供給を行なっても助からないだろうと医者に言われた」と言っていました。

人間は「猿」や「犬」と違い、自身に「死」が訪れる事を唯一理解してる高度な知能持っている動物です。

この問題はここまで大きく成らないといけなかったのだろうか、、、

このような事件は特例だから、マスコミも一般も火が付いたように飛び回ってるのだろうが、特例で有るべきだとも思う。

家族の「命」に対する判断が家族出来ず、法廷まで毎日持ち込まれ、それが当たり前になったら世の中が今とは違う物に成ると思う。

変化は時に良い結果をもたらすが、この場合の変化はどうだろう、、、

僕には何も良い要素が見えません

投稿者 MORTY : 2005年03月29日 17:42

「3/31」

水と食料の供給を止められてから13日目の今日、テリー・シャイボさんが亡くなりました。 冥福をお祈りします

投稿者 MORTY : 2005年04月01日 10:24

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