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2004年12月06日
第六回 エッセイ 「夏休みの思い出」
夏休み、、、。看守から「138番、荷物をまとめろ!出所だ!」と言われた受刑者よりもこの言葉が嬉しかった時代が確実に有った。
ハワイの子供達の夏休みはもう始まってるのだろうか?
数年前から少し短く(以前は3ヶ月あった)なったと聞いたが、
最近家の近くの公園にも朝からず〜っと子供の姿が
目に付くようになったような気がする。
僕はアメリカで過ごした夏休みと日本で過ごした夏休みを経験しました。
両方とも仲の良い友だちと毎日遊ぶのは一緒だったけど、中身は全然違うものでした。
アメリカでの夏休みは、スケボーに乗ったり、友だちの家のプールで泳いだりと、
近所の住宅街で基本的に過ごしました。
近くに何も無く、車も運転できない為、
海などに行きたい時はどちらかの親に頼み、連れて行って貰い、
6時間後位に迎えに来てもらうしかなかったのです。
日本で過ごした夏休みのほうが僕の記憶の中には沢山残ってます。
夏休みの宿題の判らない所は、頭が良く、
気の弱い友だちに「わしら友だちよのぉー」と 、
みかじめ料を広島の「とおかさん」
(注:とおかさんとは6月に行われる広島の祭りである)で、
モナカの皮で作った網で「ミドリ亀すくい1回300円」の出店を
出してるオッサンから巻き上げるヤクザが
そんなに悪くなく見えるような行為で毎年クリアしてました。
日本での僕の夏休みは毎日は朝6時半のラジオ体操から始まりました。
これは毎朝近所の神社の境内で行われてたのですが、
この文面を書きながら
「せっかくの夏休みなのに何故毎日毎日6時前に起床出来たのだろうか?」と、
しばらく考えたのですが、すぐこれには理由が有ったのも思い出しました。
普通の日でも朝学校に行くのにも起きれず、
一度は寝ぼけて寝巻きの上から学生服を着て、そのまま学校に行き、
昼頃、袖からはみ出てた縞模様をクラスメイトに指摘されて、
始めて自分が重ね着してるのに気が付いた僕が
毎日ラジオ体操に通ったのは、毎日(合計30日)行くと
景品が貰えたからなのです。
たしかこれはジャポニカ学習帳とトンボの鉛筆(HB)1ダースだったと記憶してます。
何故これが欲しかったのか迄は聞かないで頂きたい、自分でもさっぱり判らないから。
首からスタンプを押してもらう為のラジオ体操カードをぶら下げ、
ツノダの自転車で毎日通いました。
(関係ないが確かツノダの自転車のコマーシャルは
「つんつんツノダのじて〜〜んしゃ」だったと思う)
ちなみにラジオ体操カードの大きさはパスポートを広げたくらいで、
8月のカレンダーのようになっており、行く度にその日の部分に
スタンプを押してくれました。
日本に居る間、1年だけ親父の実家(アメリカ)で夏休みを過したのですが、
他の年は、全日程をこなし、学習帳と鉛筆を貰えました。
夏休みのもう一つの楽しみがカブト虫でした。
僕が子供の頃住んでた安芸中野村は田舎で、回りを山に囲まれていました。
僕は腕利きのカブト虫ハンターでした。
カブト虫から見たら僕はターミネーターに見えたはずです!
ここでカブト虫について少しレクチャーさせて頂くと、
カブト虫(クワガタも)はクヌギという木に集まります。
夜明け前に土の中から出て来て、クヌギの木の蜜に、
スズメ蜂、カナブンなど様々な昆虫達と集まります。
これは例えるなら、ディナータイムにアラモアナブルバードのTODAI(とうだい)に集まる
観光客と同じくビュッフェスタイルです!
この色んな虫が集まるシークレットサミットを
いち早く見つける事が出来る者のみ、
勝利の美酒に酔いしれる事が出来るのです。
当然山道から外れた所に手付かずのクヌギの木は有ります。
僕は一つ大きなクヌギを見つけ、そこを自分の秘密の猟場にしました。
夏休みの間、早い時は朝5時(まだ暗いのに)に起きて行ってたのですが、
常に4ー5匹は捕まえる事が出来ました。
捕まえたカブト虫は大きな水槽に土を入れ飼育しました。
餌は自分の食べ残したスイカなどでした。
夏休みの終わりには100匹以上の
カブト虫コレクションが僕の部屋にはありました。
まさしく僕の部屋はカブト虫の梁山泊でした。
夏休みが終わり、捕らえたカブト虫の数で新学期からのステータスが
大きく変ぼうする安芸中野小学校に通ってた僕は、
新学期になり、同級生に「何匹捕まえた?」と聞かれるのが待ち遠しくて、
待ち遠しくてしょうがありませんでした。
「そんなに捕まえてないで〜〜
100匹位かのぉ〜」。
このセリフを吐いた瞬間、 自分が
プチセレブに なれるという
確固たる自信が有ったからです。
5年位前ですが、広島の実家を売却する為、僕は広島の実家に居ました。
婆さんはすでにケアハウスに入居してたので、僕1人で家に居ました。
ある日の朝、出かける為に表に出ると、玄関にクワガタが居たのです。
きっと近くの山から前日の夜、光に誘われて飛んできたのだと思うのですが、
この時、夏休みになるとガンバってカブト虫を集めてたのを思い出したと同時に、
まだクワガタやカブト虫があの山に居るんだと思うと、
嬉しくなったのを覚えてます。
子供の頃、夏休みが永遠に続くような気がしたのを覚えてます。
これから夏休みになり、子連れでハワイを訪れる人も多く居ると思いますが、
ハワイでの滞在が彼等の大きな思い出になればと思います。
投稿者 morty : 2004年12月06日 11:10