「貴重なレッスン」
色々危ない場面も有ったものの、何とかそれらをクリアし、最後の最後という所で大きなミスをした時程、後味が悪く、翌日に疲れを引きずる物は無い。昨日の現場はまさしくそんな感じでした。
「シェラトン・ワイキキ」、「ロイヤル・ハワイアン」、「サーフ・ライダー」と昨日は朝から3カ所でイベントを行ったのですが、事件は最後の「サーフ・ライダー」で起きました。
イベント最後の15分間はポリネシアン・ファイヤー・ダンス(火の付いた棒を回しながらのパフォーマンス)からレーザー・ショー、そして最後は花火へと、息をつかせぬ展開でお客さんを興奮のるつぼに巻き込む展開のはずだった。
僕はレーザーのキュー出しを任され、レーザー担当の現地(ハワイ)技術者の横でスタンバイ。この時点ではまだ正確なレーザー発射のタイミングが決まっておらず、決まってたのは花火のタイミングのみ。花火打ち上げのキューはディレクターが司会者のコメントを聞きながらトランシーバーを通して10カウントを行うという事だった。
午後8時半、イベントもクライマックスにさしかかった。そしてここでようやく「レーザーはファイヤー・ダンスが終わると同時に発射し、10秒後にフェードアウトしてください」との指示が。
まもなくして会場の明かりは消され、ファイヤー・ダンスが始まった。
約10分のパフォーマンスに、会場に居たゲストは大興奮。そしてファイヤー・ダンスが終わり「レーザー発射!」の指示をトランシーバーから受けた僕はそれを現地技術者に伝え、レーザーは発射された。
同時に「10、9、8、7、、、、」のカウントダウンがトランシーバーから聞こえ始めた。「、、3、2、1」と言われた通り、10秒後にレーザーをフェイド・アウトし、僕のポジションは無事終わった。
後は花火の打ち上げを待つばかり。
ところが、、、、、
何だか様子がおかしい、、、
トランシーバーからはディレクターのむせび泣くような「花火ーーっ!!」の声が。
勘の良い人はもう気がついたかもしれませんが、ギリギリに決まったレーザー・フェイド・アウトのタイミングと花火のタイミングがモロに被ってしまったのです。
その為、花火担当者は最初のカウントダウンをレーザーのフェイド・アウト用と認識し、後にもう一度花火用のカウントダウンが有ると信じ、花火発射のスイッチを押さなかったのです。
(通常、どんなイベントでもディレクターが出しのキューとフェードアウトのキューを出すのですが、この日、ディレクターは花火の事で頭が一杯で、レーザーのフェードアウトのキューを完全に忘れ、コールしたカウントダウンは花火用だったのがのちに判明した)
悲鳴に近い声がトランシーバーで引っ切りなしに聞こえる中、30秒後、ようやく花火は打ち上げられましたが、司会者のコメントとは全然噛み合ず、場が一気に冷えたのは言う迄もありません。
レーザーのタイミングが発表された時点で「それじゃ、レーザーが10秒後にフェイド・アウトした後、もう一度花火用のカウントダウンが別に行われるのですよね?」と、誰からがこのグレー・ゾーンに気づき、一言質問してたこのような事態は起こらなかったと思うのですが、終わってしまった今は、もうどうする事も出来ない。
この一件でみんな嫌な思いをしたが、僕を含め、ハワイ側のスタッフを雇用してたハワイ側の責任者が一番叩かれ、見てられませんでした。
コンサート・ツアーのように毎日同じスタッフと同じショーを演出してる場合、チームとして完成してくるので、このような事はめったに起きない。しかし、初めて会った者同士で大きなイベントを行う場合は小さな解釈の違いが大きなミスを生む事に成る。
もう5年程コンベンションの仕事をしてるが、今回はそのような事を痛感したし、自分のポジションだけではなく、全てのポジションに注意を向けないとイケナイと感じた。起きた事はもうやり直せないが、昨日の経験を覚えておき、今後同じようなミスが起きそうな時に気づける自分に成長したいと思いました。
コメント
10カウントは大きいね。
よく映画で3、2、1で飛び降りるシーンで「1と同時に飛ぶのか?」「1を言ったあとに飛ぶのか?」ってパターンが有ったりするよね。
投稿者: kozy | 2008年03月28日 18:45
kozy
通常は5、4、3、2、1、GO!、がキューなのだが、この日はそれ以前の問題だった。
ややこしくて本編には書き込まなかったのだが、ハワイ側の花火のキュー出し係、レーザーのキュー出し係と当日は2名居たのだが、客席から離れてる所にわしと居たレーザー担当の奴が「まだ花火を打ち上げるな!」と花火のキューを出す人、そして実際に船から花火を上げるスタッフを押さえ込んでたのだ。
トドメに!今日に成って、レーザー担当者はワシが「花火を打ち上げるな、10カウントがこの後有るはずだ」と言ってたと大嘘までこいたらしい。
簡単に言うと、レーザーと花火のを任されたハワイ側の業者内のリレーション・ミスなんだけど最後の最後迄後味悪いよ。
投稿者: morty | 2008年03月28日 20:47
嘘をつくと損をするのが自分だと言うことを判ってないんだね。
日本人は事細かいからハワイでのロケはモーさんが引っ張って行くのがいいかもね。
投稿者: kozy | 2008年03月29日 04:23
kozy
レーザーの奴が嘘を言ってるのは皆判ってるんだけどね。それを畳み込めない花火担当(そいつの上司)の程度も低いよ。
昨日、いつもお世話に成ってる、このようなイベントをプロデュースしてる人に電話し、今回の事を話したら、花火屋の会社名をワシが言う前に「OOOじゃないの?」と聞かれ、「そうです」と答えたら、「あそこはダメ、ハワイにはそこしかないから使う人居るけど、私は何度もミスされてるから今では本土の会社を雇用してる」と聞かされた。
どれくらいか判らないが、アメリカ人は日本人より平気で嘘を言うし、謝らない。ミスした格好わるさより、そのミスを認め、謝れないカッコ悪さのほうが桁違いにダサイのが判らんのだろうね。
投稿者: morty | 2008年03月29日 08:50
先週「アレ,金曜でもないのに花火が上がってる。
きっとどこかのコンベンションだねー」と
うちのラナイでビール飲みながらのんきに見てました。
まさにその瞬間そんな修羅場が展開されていたとは。
いや〜、お疲れさまでした。
うちも昨日の夜、発注した業者さんのミスが発覚し
先程急遽その対応に行ってきたばかり。
ハワイの仕事のレベルの低さ
(一部コーディネーターも含む)は
今に始まったことではないので半分あきらめていますが,
向上心のなさが自分で自分の首を絞めていることに
気付かないのでしょうかねえ。
投稿者: Mutsumi | 2008年03月30日 14:21
Mutsumiさん
島=レベルが低いはずは無いと思うんだけど、緊張感やテンションンの上げ方が低いのはいつも思うよね。島だろうが都会だろうが出来る奴は出来ると思うんだけど、、、。
今回の花火屋のようにダメな業者でも島で唯一の会社だから生き残れるんだろうね。
1秒の重さは個人差も有るけど、自分の基準で捉えるのではなく、クライアントの基準で捉えてこそ当たり前だと思うんだけど、免許取り立ての奴がF1ドライバーと対等に車の話が出来る訳も無いから、こんな物なんかね?
投稿者: morty | 2008年03月30日 23:47