「アルバイトしました」
知り合いのコーディネーター2名と(計3名で)昨日は久しぶりのアルバイト。
新しいギターが欲しくてアルバイトをした10代の頃を思い出すちゅうか、何故か僕は「アルバイト」が好きです。ある程度の年齢になるとやらなく成るからだろうか、、?
で、その日の仕事内容はと申しますと、午前8時半〜午前10時迄の駐車場での車の誘導。
朝、簡単な打ち合わせのみで仕事が始まった為、細かい問題は幾つかありましたが、ロケに比べれば全然簡単。午前10時過ぎには仕事を終え、日当($150)を受け取った。時給にしたら1時間「$75以上」。キャバ嬢でもここまで稼げまい。
それにしてもアルバイトといえば僕も様々なアルバイトをした。良い機会だから今日はその辺を少し語らしてもらおう。
僕が一番初めてにやったバイトはカジュアル・ウェア・ブランドの倉庫番。仕事内容はそのブランドの商品を置く店舗に、オーダーの有った物を倉庫から送るという実に単純で地味な作業。このアルバイトの旨味はサンプルの商品(洋服)を時々無料で貰えた事だろうか。
水道工事のアルバイトもしました。これは完全な土方仕事で毎朝7時前には現場に着かないといけないので、朝起きるのが最高に辛かったのですが、日当が良く(確か1万円以上だったと思う)根性で起床してた記憶が有る。このバイトの最大のウィークポイントは野外での労働に成るため、冬は手先が動かなく成るほど寒い中で働いたり、夏は日射病に成りそうな炎天下の下で穴掘りなどをしなければ成らなかった事だろうか。当然「雨の日」は仕事に成らず「土方殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降ればいい」という言葉を梅雨の時期にベテラン大工から教わった。
その他にも沢山のアルバイトをしたのだが、一番ネタ的に面白いのはラブホテルの清掃だろうか。当時バンド活動をしてた僕は髪も長く、その風貌故、なかなかまともなアルバイトを見つける事が出来なかった。既にあげたバイトを参考にして貰えれば判ると思いますが、そう、全部裏方業なのです。
当然ラブホテルの仕事もそうで、客が出て行った後の部屋の清掃がメイン・ジョブ。満員客を前に最後のアンコール曲を演奏したばかりのコンサートホール級の余韻が残る部屋を連日パートのおばさん達と清掃してたのですが、数年間務めてた間には何度か予期せぬ客との接触がありました。
一度は、客からフロントに「持ち込んだビデオを観たいんだけど、備え付けのビデオデッキが壊れてるみたいだ」との苦情電話がかかり、何故かその日は僕が対応する事に成った。
この時、何が原因でビデオが再生されなかったのかは忘れたのですが、問題は簡単に究明出来、すぐにその客本人が持ち込んだ「裏ビデオ」は再生されたのですが、この時、その客が連れてた女が「すけすけガラス」の向こう側で普通に風呂に入ってた。気がつかないふりをして部屋を出たが、今考えるとそのおっさんは「露出マニア」だったのかしれない。
それから最後にこれはかなり恥ずかしい話で、ここで公開するべきか悩んだのですが、ここまで話しておいて、この事件を話さないわけには行くまい。己の恥をネット上に公開してこそ「男」として更なるグローイングアップが出来るはず!
当時僕が務めてたラブホテルには一室だけ従業員用の部屋があった。とても小さな部屋で4畳半位のスペースにユニットバスとベッドが有り、従業員は皆この部屋のトイレを使ってた。夜は夜勤の人が寝る為にこの部屋を使用してたと記憶しています。
ある日、ランチの後、その部屋のトイレでウンコをしてた僕はドア越しに男女の喋る声、そして続けざまにドアの閉まる音を聞いた。
そう、そのホテルでは満室に成ると違法で従業員用の秘密の小部屋も貸し出してたのです!
既に部屋に入り、ドアを閉め、いつ第一ラウンドのゴングが鳴ってもおかしくない「盛りのついた男女の気配」はドア一枚隔てたトイレまでビンビン伝わってくる。絶対絶命です。
どうすればこの危機を脱出出来るのか。僕は昼間食ったばかりの「豚生姜焼き定食」から得た「ビタミンB」を全開で脳に送り込んだ。
ドア越しに「まだ始めないでくださいね、すぐに出ますから!」なんて声をかけるのはどうだろうか?
いかん!ラブホとはいえ、立派なカスタマーサービス。カスタマーを不快にする事は断じて許されない!
従業員用トイレなら飛行機のように緊急時の対策マニュアルを常備してるかもと思い、辺りを探したが、違法で従業員部屋に客を入れるホテルがそのような物を常備してるはずも無く、引田天功のような脱出芸も出来ない僕は人生最大のピンチに自分が置かれてる事を実感せずにはいられなかった!
敵のアジトに潜り込んだものの、うっかり密室に閉じ込められ、トドメにその密室内に水が流れ込み、天井迄後数センチの所にしか残ってない空気でアフアフしてる馬鹿なスパイのような自分の立場から、どうやってこの危機を回避出来るかのだろうか、、。
実際まだウンコも終わってないし、当然ケツもまだ拭いてない。うかつにトイレット・ペーパーを使おうものなら、トイレット・ペーパーを使うたびにカタカタとトイレット・ペーパーが回る音が出てしまい、一瞬でターゲットに自分の存在を気がつかれてしまう。
どうすればいいのか、、、、?!
もう奴らは服を脱ぎ始めてるかもしれない、、、。
もう迷ってる暇はない!2時間と言う短い時間に完全燃焼しようとしてる男女のライブは今にも始まるかもしれん。刻々と過ぎる一秒一秒が命取りなのだ。
「祭り」が始まってしまえばもう絶対トイレから出る事は許されない。それはトイレに閉じ込められたラブホ従業員が守れる最後のマナーだろう。かといってこのまま隠れ続けても、情事の後、燃え尽きた二人のどちらかがトイレを使わないという保証はどこにない。そうなれば今度は「のぞき」というタイトルまで手に入れる事に成ってしまう。
もうボヤボヤしてられん!
今すぐここを出なければ取り返しのつかない事になる!
僕は出来るだけ大きな音をたて、トイレット・ペーパーを引き出すと、ビデオの早送りのような早さでケツを拭き、トイレのドアを開けた。
そこには、トイレからの気配を感じたものの4畳半程の小さな部屋故、どこにも隠れる事も出来ず、ベッドの前でややうつむき加減にバツが悪そうに立ってた男女が居た。あれから15年以上は経ったと思うが、その光景は今も僕の脳裏に焼き付いて離れない。男のほうは推定年齢40歳。よれた白いポロシャツにグレーのズボン。女のほうは黒地に赤い模様が入ったワンピースを着た30代の女。
すぐにフロントへ降りて行き、一件を話した所、「ごめ〜〜ん、誰も居ないかと思ってーっ!」と軽く受け流されてしまった。
ここまで書いて、このホテルで年末に一度だけやる大掃除の事も思い出した。この日だけは全室ベッドのマットレスをひっくり返し、ベッドの下も清掃するのだが、そこには死体以外に考えられる全ての物が有った。
このブログを未成年も読んでるかもしれないので詳細は避けさせてもらうが、そこには一歩間違えれば写真集の題材になりそうなリアルな人間模様があった。ここから先は読者の想像に任せて、僕の思い出話を終わりたいと思います。
コメント
鶯谷、という駅名を思い出しました。
若かったねぇ…
お互いに。
投稿者: asa | 2007年09月03日 21:10
番長・・・↓下の犬が喋り疲れた番長に見えるのは俺だけだろうか?
投稿者: kozy | 2007年09月04日 04:58
asa
鴬谷がすぐに出てくる所はさすがだ!そう、この事件はそのホテルで起きたのだ。
kozy
ワンちゃんの疲れきったような半口がいい感じでしょう?
投稿者: morty | 2007年09月04日 18:50
アルバイトお疲れ様です。
またよろしくお願いします。
そして、すごい経験の持ち主だったんですね。
その話掘り下げて今度聞かせてください。
投稿者: スカイビック | 2007年09月05日 16:00
スカイビッグさん
こちらこそ、アルバイトお疲れさまでした。ラブ時代は様々な人間模様を垣間みました。ここでは書けない事もあるので、それは今後現場で一緒に成った時にでもじっくり話しますよ。
投稿者: morty | 2007年09月05日 22:34